ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

“私刑”について考えてみる

日本でも寺尾聰主演で映画化された東野圭吾のベストセラー小説

『殺人の告白』などのチョン・ジェヨンを主演に迎え韓国で映画化した衝撃の復讐(ふくしゅう)劇。

大事な一人娘を少年たちに陵辱(りゅうじょく)された揚げ句に
殺害された父親の煩悶(はんもん)と、血も涙もない事件にまつわる人々が
それぞれ抱える苦悩に迫る。

ベテラン刑事を、『凍える牙』などのイ・ソンミンが熱演。



あっという間に広がる犯人である少年少女の素顔と名前

千葉・船橋市の18歳の少女が監禁され、遺体で発見された事件で、4人の男女が捕まりました。

2人は成人男性でしたが、2人は未成年の少年少女のため
テレビや新聞などの公的な報道では素性が伏せられています。

けれども、少し検索をすれば、主犯だった少女の画像や本名が続々と出てきます。

また、その少女の彼氏だったとされる16歳の少年についても
様々な憶測と情報が錯綜しながらも上がってきます。

殺害された野口さんの父親は、警察に対し
「犯人のことは絶対に許さない」と話していますが、子どもを殺された親なら誰もが犯人に対し
大きな憎しみを抱えることでしょう。

少年法の存在が必要であることは理性では分かるのですが
もし、私が自分の子を残虐な方法で殺されたら……? 
という視点に立ったとき、感情が追いつきません。

情報が伏せられ、それを知ることができなかった時代は
被害者家族が犯人に対して敵を討つということはなかなかできませんでした。

けれども、今では犯人に手に届いてしまいます。

東野圭吾の「さまよう刃」では、娘を殺された父親・長峰が犯人に復讐をしますが
世論が長峰を擁護していくようになるところも書かれています。

まさに「さまよう刃」のような事件が起きてもおかしくない昨今。
選挙権の引き下げと同時に、少年法も見直す時期が来ているのではないかと感じるのは私だけでしょうか。