ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

仔猫を拾ったら!?

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かわいいかわいい生まれたばかりの子猫。
拾ったのはいいけれどちゃんと生きていけるかな・・・?
次の項目についてみてみましょう。

 

仔猫の様子を観察してみましょう


□眼は開いていますか?
●仔猫は生後9~11日位で眼が開きます。

●10日過ぎても眼が開かない場合は
目やにで眼が開かないことがあります。
精製水などを脱脂綿にひたし、そっと眼を拭いてあげましょう。

●黄色や緑色がかった目やにはウイルスや細菌感染によることがあります。
この場合は、病院で手当をしてもらった方が良いでしょう。

□鼻水やくしゃみをしていませんか?
●代表的な猫のカゼであるウイルス性鼻気管炎という病気があります。
早めに治療をしないと手遅れになることがあります。

□下痢をしていませんか?(お尻が汚れていませんか?)
●おなかに寄生虫がいたり、細菌が原因で下痢を起こすことがあります。

●適切な処置をしないと小さな命が危険に曝されます。

□おなかがふくれていませんか?
●おしっこやうんちは出ているでしょうか?!

●子猫は自分で排尿・排便ができません。

→子猫のお世話編を参照

□呼吸が速かったり変だったりしませんか?
●形態的な奇形があったり、なんらかの
感染症にかかっている可能性があります。

□ぐったりしていませんか?
低血糖であったり、もうすでに
感染症にかかっている可能性があります。

※その他、何かおかしな様子がありましたら
早めに病院で診てもらいましょう。

※子猫はまだ幼弱ですので症状が急変して
治療が間に合わなくなることがあります。

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その子猫どうするの?
□かわいい子猫ちゃん、

ホントにあなたのおうちで飼えますか?
●ご家族の理解はありますか?

●先住の動物たちとの共存は可能ですか?

●経済的なものも大切なことです。

 

□飼い主さんを探しますか?
●動物病院の掲示板上に情報を載せてもらい里親を探す。

●ホームページ上の里親探しコーナーに載せてもらう。

●地域新聞等の里親探しコーナーに載せてもらう。etc...

 

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□準備するもの
●子猫用粉ミルク

●子猫用哺乳びん

●保育箱

●トイレ

●ペットシーツ、猫用砂など

 

□栄養は?
●生まれたばかりの子猫ならばしばらくは
猫用粉ミルクを哺乳びんで指示に従って飲ませます。

猫用ミルクには、子猫の生後の日数により
与える量や時間の間隔などが詳しく書かれています。

ミルクは腐りやすいので、まとめて作って保存することはできません。

一回毎に作り、飲み残した分は捨てます。

●生後1ヶ月位で離乳食を始める目安として
それまでは忍耐と根気のいる作業ですが
立派に成長してくれたときにはかけがえのない喜びを知ることができます。

●飲ませ方は、あお向けに飲ませますと
ミルクが気管に入って危険ですので
必ず腹ばいにさせて飲ませます。

●子猫はまだ多量に飲めませんので
根気よく時間をかけて少量ずつ飲ませます。

●離乳期になりましたら、最初はミルクを指につけてなめさせてみます。
次にスプーンで飲ませてみます。
この時、まだ飲み方も下手ですが根気よく見守りましょう。

そして、徐々にお皿からなめられるように教えていきます。

 

お皿からミルクが飲めるようになったらペースト状の離乳食に進みます。
市販の子猫用の離乳食か成長期用・高栄養の缶詰をペースト状にして与えます。

 

□排尿・排便について
●子猫は自力排せつができませんので、陰部や肛門を
指やぬるま湯で湿らせた脱脂綿などで刺激を与えて
排尿排便をうながしてあげましょう。

●本来は、母猫がなめて刺激を与え排せつさせます。
それを飼い主さんが代わってしてあげないといけません。
ほ乳後などこまめに排せつさせてあげないと
腹部がパンパンに張り、危険です。

 

□離乳期のトイレ
●初めてのトイレは、子猫が入れる高さ
(8~10cm)の低めの箱をいくつか用意して猫用のトイレの砂を入れます。

●寝箱の近くや遊んだり頻繁に通りかかる場所を選んで置きます。

●そして、食事の後や遊んだ後、寝起き後などにこまめに連れて行きます。

●最初はトイレの中で排せつを促すように軽く局所を刺激してみると良いでしょう。

●また、排せつ物の臭いをトイレの中につけておくことも大切です。

●砂は汚れた部分だけ取って片付けます。

●トイレの中は清潔に保つ必要がありますが
臭いも残らない程に掃除してしまうと猫はトイレの場所を理解できません。

 

□子猫を育てる環境
●保育箱を用意し、中の温度は30℃前後に保つようにします。
湿度も割と高めにし、濡れタオル などで調整します。
直射日光が当たらない場所を選びます。

●夏場は、風通しを良くして過ごしやすくしてあげます。

●冬場は、湯たんぽにタオルを巻いたり
ホットカーペットやペットヒーターを使うのもいいでしょう。
(※ただし、低温やけどには注意しましょう。)

●ペットヒーターならば下に敷かずに縦にたてて
タオルなどで覆い体の横から暖まるようにするのも有効です。

●また、ファンヒーターなどの温風が直接当たらないように注意しましょう。
眼や鼻や喉がやられてしまいます。
部屋の空気の乾燥にも気をつけてあげましょう。

 

□ノミの対策について
●猫は非常にノミがつきやすい動物です。
眼で見つけられる成虫はノミ全体の5%にしか過ぎません。

残りの95%は成虫予備軍(卵、幼虫、さなぎ)で
猫ちゃんの環境中(カーペットの中、ベッドの上、家具の下)に潜んでいます。
ノミが寄生すると、アレルギー性皮膚炎を起こしたり
条虫の幼虫を持ったノミを摂取してしまうと条虫が感染して
下痢等の消化器症状を起こすことがあります。

また、飼い主さんもノミの被害を受けることにもなりかねません。

●予防は治療に勝ります。

●首の後ろに少量を滴下するだけの簡単な方法でノミを駆除・予防できる製剤があります。
これは薬剤が皮膚を伝わって皮脂腺にプールされるものと
角質層にプールされるものがあり、そこから徐々に放出され効果を発揮しますので
血液中には入りませんのでとても安全です。

●一回滴下して一ヶ月間効果は持続しますのでとても簡単です。
子猫でも生後6週齢から使用できます。

●6週齢以下の子猫でもうすでにノミが寄生しているならば
スプレータイプをおすすめします。
これは2日齢から安心して使用できます。

●また、ノミの幼虫やサナギに効果を発揮する服用タイプもあります。
これは同時に皮膚糸状菌症(ミズムシ:猫の8割は常在している)にも効果を発揮します。

 

□伝染病もとても心配です・・・
●猫に有効なワクチンは3種の伝染病混合ワクチン
(猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)
猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症(パルボウイルス))と
白血病ワクチンがあります。

●生後二ヶ月齢から接種できます。
獣医師がワクチンプログラムを作りますので
それに沿って接種し子猫を伝染病から守ってあげましょう。

●やはり予防は治療に勝ります。病気の説明は獣医師が直接教えてくれます。

 

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赤ちゃん猫を助けるために最初にすること

まず必要なことは体温確保です。
赤ちゃん猫は自力では体温調節ができません。

放っておけば低体温になり死んでしまいます。

 

身体の中心から手足に向かって

優しくマッサージしながら
使い捨てカイロやペットボトルにお湯を入れたものなどで

身体全体が温まるようにしましょう。


もし、身体が冷え切って体温が戻らなければ

40~42度ぐらいのお湯に浸けて
赤ちゃん猫の身体に温もりが戻るまで

マッサージを行います。

 

また、ぐったりしていて、身体の皮膚をつまんで引っ張ったときに

皮膚の戻りが悪ければ
脱水を起こしている可能性があります。

早めに動物病院へ連れて行きましょう。

 

もしも近場に開いている動物病院がなければ
応急処置として電解質液や5%未満のグルコースを含んだ白湯を
脱脂綿に含ませ口に数滴ずつ流し込みます。

 

脱水症状が落ち着いついてきたら、子猫専用ミルクを与えましょう。

 

授乳は、乳首の小さな子猫用のほ乳瓶や、針のついていない注射器
スポイトなどを使います。

上手に飲めない子猫も多いので、飲ませるときは容器を過度に押し出したりせず
子猫の気管にミルクが入らないように、細心の注意をはらってください。

 

生後2週齢ぐらいまでは2~4時間おきに
2~4週齢は4~5時間おきに、ウンチの様子を見ながら
子猫が飲みたがるだけ与えます。

 

子猫用ミルクの溶かし方などは、
ミルクのパッケージの裏面等に書かれている商品内容に従ってください。
さらに、ミルクを飲ませた時間、飲んだ量をメモして
時間を決めて子猫の体重を毎日計ります。

1週間平均で1日7~13g増えていれば成長は順調です。

排泄を手伝ってあげましょう

 

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赤ちゃん猫は自力では排泄できません。

ミルクを飲ませる前と後、ガーゼや脱脂綿、ティッシュなどで

お尻をリズミカルにポンポンと軽く叩き、排泄を促しましょう。

 

オシッコは出ても、ウンチがなかなか出ないことがあります。

 

出ないからといって、お尻をこすると

柔らかい赤ちゃんの皮膚を痛めてしまうので、

こすりすぎないように注意してください。

 

もし、1週間以上、ウンチが出ないときは獣医師に相談しましょう。


母乳を飲んでいる子猫のウンチは濃い緑色~濃い茶色ですが

人工乳で育て始めると、黄色っぽい練り歯磨きのようなウンチになります。

 

水っぽい軟便は下痢なので、飲ませる量や濃度を調節します。

 

ウンチが出たあとは、ウェットティッシュ等できれいに拭き取り

お尻がただれないようにしてあげましょう。

カチコチのウンチが出るときは、ミルクを少し薄目に溶かして与えます。

 

赤ちゃん猫に最適な環境作りとは
健康なお母さん猫に育てられている子猫はフワフワでピカピカです。

赤ちゃん猫の健康状態を安定させるためにも

子猫はいつも清潔な環境に置いてください。

 

ノミやダニ、シラミなどがついていないか確認し

もしもいた場合は獣医師の指示を仰いでください。


子猫は、柔らかいフワフワした毛布や

フリースなどを敷いた

小さめのダンボール箱に入れます。

 

箱の周りや下に、ペットヒーターやカイロを敷いて

赤ちゃん猫の身体を時々触り、冷たいと感じなければ

環境温度は生後1~2週では32~34度、その後は24~27度前後を

保てるようにしてください。

 

お母さん猫の体温(約37.5~38.5度)以上の高温に長時間触れていると

子猫は低温やけどを起こす可能性があるので、子猫が温かい暖房具から逃げられる工夫もしてください。健康状態が安定し、順調に成長していれば、子猫はほとんど鳴かずによく眠るはずです。

 

赤ちゃん猫の成長と注意点
赤ちゃん猫の目は生後4~13日ぐらいで開きます。

目が開いても、見えるようになるまでに時間がかかります。

 

子猫の目は、直射日光やカメラのフラッシュなどの強い光に弱いので

薄暗い環境が適しています。
生後3週齢を過ぎて、歯が生えてきたことを確認できたら離乳を開始します。

離乳食は、ベビーキャット用の専用離乳食や

子猫用ミルクでベビーキャット用のフードをふやかしたもので

最初は1日1回一舐めさせて、ウンチの様子を見て

問題なさそうでしたら徐々に増やしていきます。


出産後24~72時間以内に出るお母さんのお乳を初乳と呼び

赤ちゃん猫はこの初乳を飲むことでお母さん猫から強い免疫力をもらいます。

 

初乳が飲めているかわからない子猫は、免疫力が弱いので

早めにワクチン接種をし、ワクチンの抗体ができるまでは

ほかの猫との接触を避けるなどして、感染症から守ってあげましょう。

 

 

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