重力レンズで太古の銀河を観測。
ハッブル宇宙望遠鏡とは
地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡であり
グレートオブザバトリー計画の一環として打ち上げられた。
ハッブル宇宙望遠鏡は、手前に位置する銀河団「エイベル23(Abell 23)」に阻まれて
地球からその姿を見ることができない、はるか彼方にある銀河の3つの画像をとらえることに成功した
(写真のa、b、c)
光が曲がることは一般相対性理論から導かれる現象で
一般相対性理論の正当性を証明した現象のひとつである。
光は重力にひきつけられて曲がるわけではなく、
重い物体によってゆがめられた時空を進むために曲がる。
対象物と観測者の間に大きい重力源があると、この現象により光が曲がり、
観測者に複数の経路を通った光が到達することがある。
これにより、同一の対象物が複数の像となって見える。
光が曲がる状態が光学レンズによる光の屈折と似ているため重力レンズと言われる。