ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

「イカが賢すぎてディープラーニングしてる」

北海道スルメイカ不漁の原因にまさかの第三仮説浮上!



北海道東沿岸のスルメイカの不漁が深刻になっている。

漁獲高は過去10年で最悪で、イカの塩辛の価格も高騰している。

なぜイカは消えたのか?

スルメイカの不漁に関してはこれまでふたつの仮説が登場していた。

ひとつは漁場が移動したという説。
戦前に小樽から稚内にかけてあれほど獲れたニシンがまったく獲れなくなったのは
漁場、つまりニシンの群れが泳ぐ場所がサハリンやロシア沿岸に移ったからだと言う説がある。

それと同じで海流の変動でスルメイカの漁場が
どこか違う場所に移ったのではというのが第一の説だ。

それに対して、有力な第二の説として、海水温の上昇によって
卵や幼生体が死滅したという説が浮上した。

スルメイカ東シナ海で卵が孵化した後、海流に乗って北海道に辿りつくころに成体となる。

今回の問題は、東シナ海の海水温が上昇したために卵が孵化できなかったか
孵化しても幼生が弱ってしまって死滅したのではないかというのである。

ところが最近、この二つの説に異議を唱える新たな仮説が登場した。

スルメイカ漁がどのように行われるかご存知だろうか? 

夜間に煌々とした漁火で海面を照らし、疑似餌針の仕掛けを海に下ろしながら
集まってきたイカを釣りあげるのが伝統的なイカ漁である。

バカなイカたちは光に誘われて集まって、偽の魚に食いついて一網打尽となる。
これがスルメイカ漁が成立する前提だったのだが、その前提が崩れた可能性があるのだ。

そう、イカは馬鹿ではなく、むしろ賢いのだ。

スコットランドサイエンスライターのドゥーガル・ディクソンが製作したドキュメンタリー
『フューチャー・イズ・ワイルド』は、何十人もの科学者へのインタビューを通じ
未来に生き残る生物を予測したドキュメンタリーだ。


■人類滅亡した場合、地上を支配するのはイカ

そこでは仮に地上の生物が小惑星の落下や巨大噴火などの影響で絶滅した場合
次に地上を支配する生物は何だろうという予測が行われた。

科学者たちの予測では、現在の脊椎動物が死滅した後に
われわれの先祖同様に地上に上陸してあらたな陸上生物になる可能性がある
知能が一番高い海中生物はイカだと言うのだ。

実際、イカはあらゆる海中生物の中で最も進化した頭脳を備えているのだ。

ということは、その賢いイカたちが深海でディープラーニングを始めたことで
スルメイカ不漁が起きている可能性は否めない。

「あれは誘蛾灯のようなもので、誘われて近づくと地上に釣りあげられる。
  絶対に近づかない方がいい」(イカ一同)
……と。

よくよく考えれば、ここ数十年、バカなイカたちが釣り上げられ続けた結果
生き残ったのは賢い遺伝子をもったイカばかりになっている可能性は高い。

今、海中に無数に泳いでいるイカたちはダーウィンの言う自然淘汰
バカがいなくなった後の賢者の子孫たちなのである。

次は彼らが上陸する段階だろう。


イカ飯おいしいお。