ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

【純情恋愛】思い出に残る食事



9: 名無しさんの初恋 ID:2GS+7ypT

私も書こう。

大学生のとき、少し名のある家の男の子とつきあったことがある。
彼が「うち来る?」というので、極力清楚な格好で行った。
彼ママに紹介されて、ソツなく会話しているうちに夕飯時になった。

おいとましようとしたら、「折角だから外へ食事に行きましょう」と
外食に誘われ、彼も勧めるのでついていったら
庶民にはちょっと手の出ないようなフレンチ料理の店に連れて行かれた。
この日はたまたまドレスコードをクリアしていて、遠慮しようにもできなかった。

真っ白になりつつも、はす向かいに座った彼の作法をなんとなく真似して、
音を立てないようにがんばって食べた。味なんかわからなかった。
食べ進めていると、「スズキのパイ包み」がでてきた。
ぱりっとした焦げ目のついたパイはとてもおいしそうで、
パイの大好きな私は嬉しくなって、とろとろのクリームとスズキを絡ませて、
パイを食べ始めた。パイは香ばしくて温かく、それまでの緊張を忘れる味がした。
そのときだった。



10: 名無しさんの初恋 ID:2GS+7ypT
「あらあら、そんなところまで食べるの。」

彼ママが少し馬鹿にしたようなニュアンスで言うのが聞こえた。
見ると、はす向かいの彼も、彼ママもパイ皮を食べていない。
後で知ったが、この場合パイ皮は「皿」扱いで、食べてはいけないという。

私は心から恥ずかしくなり、フォークを持ち上げることもままならないほど
胸がドキドキしてしまって、一言も発せずに下を向いていた。
彼ママも彼も、そんな私を見て、料理を食べる手を止めたまま、しばらく黙っていた。
苦しくて情けなくて、涙が出そうになった。
すると、

「これ、うまいじゃん。母さんのも、食べないならもらっていい?」

彼が、料理のパイ皮を不意にむしゃむしゃと食べだした。
彼のきれいに切り分けられたパイ皮。ずっと厳しく躾けられてきたはずの作法。

涙がこぼれた。嬉しいのか恥ずかしいのか、もうわからなくなっていた。



11: 名無しさんの初恋 id:ij8ghWSz
いい話だ。うん。


14: 名無しさんの初恋 id:m7V3J5aZ
折れが中2だった頃のある冬の日、
友達が折れの好きな人に告白したと
聞いてびっくり。
しかもそれを聞いたのは好きな人からだった。
「名無し君しらなかったの?」
「えっ!そりゃー知らなかったよ」
「そう・・・ショックだった?」
「え・・・ま、まあね」
結局友達は玉砕。折れも結局どうにもならなかった。

その夜、友達と夜10時近くまで飲んだコーヒーの味を今でも
憶えている。なにかを察して部屋にこもっていた親にも
ありがとうといいたい。

食事じゃなくてスマソ。



15: 名無しさんの初恋 id:ij8ghWSz
青春だのう・・・


16: 名無しさんの初恋 id:j5f5Trl1
お前ら、感動した!!
じゃあ、僭越ながら俺も書こうかな。

今は亡きおばぁちゃんの話なんだけど、その日、俺の家からスグの所
にすんでいるおばぁちゃんの家に俺は遊びに行っていた
そして俺は何気なく「牡蠣フライ食べたいなぁ」と言うと
ばぁちゃんは笑顔で「明日作ってあげよう」と言った。

そして、次の日おばぁちゃんは亡くなった
買い物に行った先で倒れたらしい
くも膜下出血だとか病院の先生は言ってた気がする
後でそのスーパーに世話になったと言いに行くと
ばぁちゃんが買ったものを返してくれた
袋の中には、牡蠣が入っていた
俺はその場でおお泣きしてしまった

おばぁちゃんの牡蠣フライ食べたかったなぁ



18: 名無しさんの初恋 ID:7naFC7w2

告白して振られた時、友達と一緒に飲んだオレンジジュース。
コンビニ前に二人座り込んで慰め合った。
星がやけに綺麗で、なんか青春を感じた。



24: 名無しさんの初恋 id:rwfNWxGQ

誕生日のこと。
その日は母がいなく、父が料理を作ってくれていた。

でも誕生日なのは忘れてしまっていたらしく、夕ご飯が普通に完成した。
もう誕生日だ、なんていう歳でもないような気がしたけどなんだか少し切なくて、
「今日誕生日なんだよ〜」とちょっと笑って言うと
父は血相を変えて、買い物に出かけていった。

そしてできるだけのご馳走にしてくれた。

出来ていたご飯は明日食べればいい、と言って。
なんだかとても嬉しかった。

誕生日ということで、「大人になりたくないなあ」とつぶやいた私に、
「大きくなっても、どこへ行っても、お前がウチの子なのは変わらないだろう?」と言ってくれた。
思わず涙ぐんでしまった。



27: 名無しさんの初恋 ID:/QJNDIBk

>>24 本当に涙出そうになったよ。両親を大切にね。


26: 名無しさんの初恋 id:Dng82Eos

泣けるハナシではないし、ささいなことなのだけど…。

彼氏と初めてデートしたときのランチ。
会って、まず食事をしたので、対面で座って顔を見合わせると、
彼が照れまくってまっすぐ前を向いて座っていられなかったこと。
横を向いたりうつむいたりして、真っ赤になってテレ笑いしてた。

彼が私の好きになってくれたところ、というのに、
『食べ物を残さない(粗末にしない)、
 食べ物や作ってくれた人に申し訳がないから』って言う
意見の一致したところ、っていうのがあったのだけど、
その日注文した日替わりのランチプレートは量が多くて、
「絶対に残せないよぅ!”」と、米の制覇に必死になってしまったw



50: 名無しさんの初恋 ID:0XYyBSdF

私はスパゲティが好き。

あの人と付き合っていたときは、よく食事でパスタのお店に行った。
お互いに好きなスパゲティを注文するのだけど、
途中で交換して食べたりしていた。

いろいろあって、別れた。
別れて数ヶ月して、貸し借りしていた本やCDを返すために会ったのだけど、
その日も、パスタのお店に行った。
私はスパゲティを食べた。
彼はオムライスを食べた。

交換はしなかった。
私たちは、別れたんだなーと、実感した。



69: 名無しさんの初恋 ID:7xiaZ+Ky

10年前に初めてHした帰り道。
時間が遅くてお店がほとんどやってなくて、連れて行ってもらったのが吉牛。
一度テイクアウトで食べただけだったから新鮮だった。
それにずっと緊張してて食事もあまりしてなかったから、
すごくおいしく感じたなぁ。



82: 思い出おむすび id:nlfj+Zwe

私が父親と2人暮らしをしていた頃の話です。
うちの父親は酒癖、女癖、ギャンブル好き、と好き勝手三昧
の父親でした。もちろんそんな父親に母親は愛想を尽かし離婚
父親はいつも夜遅く帰って来てまして食事はいつも一人で食べてました。

そんな事が続いていたある時、学校で運動会の季節になりました。
当時小学生だった俺は運動会の昼休みの
休憩時間に家族で食事をするというのがあたりまえになってました。

私もそのような行事の時はいつもは母親が来てくれるんですが、前日に急な用事で
来れなくなってしまいました。運動会当日、朝起きて父親が大いびきをかいて寝ている
のを横目に私は学校へと向かいその途中コンビニで昼食を買っていきました



84: 思い出おむすび(つづき) id:AXWJ8Lgl

そしてお昼になり周りの友達がみんな家族のもとへ楽しそうに
食事をしに行くのを見て、私はどこか人目のない所で食べようと思い
場所を探そうとしていた時です、後から誰かに肩を掴まれました
後ろを振り向くと近所に住む友達でした。

家の環境も知っており私も一緒に食べようと誘ってくれました。

私は言われるままにその家族と食事を共にしました。
その友達の両親兄弟の団らんの中で
食事するのは、ちょっと気が引けましたが・・・・・
そして家に帰ってみると、父親はまだ寝てました。

まぁ普段からこんな父親だったので、特に腹も立ちませんでした。
そして夕飯を食べようとリビングに行った時です。

手作りの弁当と水筒が無造作に置かれてました。
私は母親がもって来てくれたのかと思い
電話で確認しましたが知らないといいます。

私は腑に落ちず中身を見てみると、とてもじゃないがおいしそうとは言えない弁当でした。
私はそこでやっと気がつきました。父親が弁当を作ってくれていたのです
その後分かった事ですが、父親は母親が運動会に来れないのを知り
なれない手で弁当を作ってくれていたのです。

そして私の運動会に来てくれたのですが
私が友達の家族と食事をしてるのをみて、自分の作った弁当を持っていって
自分が出て行ったら私が恥ずかしいと思ったそうです。

私はその事を知り涙が出てきました。そして父親が作ってくれた弁当を食べている間も
涙が止まりませんでした。
今まで私の事をなんとも思ってなかったと思っていたのに。
そのときの父親の弁当は忘れる事ができませんでした。



122: 名無しさんの初恋 ID:0r655QyQ

よくばあちゃんが作ってくれたスイカの皮のつけもの。
夏に仕事場の人がたまたま作っててね、部屋で食ってたら
もう号泣ですよ。



126: 名無しさんの初恋 ID:8KAHu/w3

遠距離で普段なかなか彼女に会えないけどこの土日で会ってきた。
場所はどっちの地元でもなく中間くらいの二人とも知らない街。
日曜の昼にスーパーで軽く買い物をして近場の公園でまたーりと食事&昼寝。
「なんだか普通のデートみたいだね」だって。
いつもデートのときは慌しくて旅行みたいになっちゃってたからかな。
幸せでいっぱいだった〜



182: あさきゆめ id:Kj4jidqG

元恋人に作ってあげた大根と牛肉の煮物。
何だか知らんがヒットしたらしくものすごい勢いで食べていたのを思い出す。
それだけをおかずにご飯を食べてるんじゃないのかというくらい。
本を見ながら作ったのだけどあんなに食べてもらえて幸せだった。
大根を大きく切りすぎてなかなか煮えなくて
あなたと話しながら、テレビを見ながらことこと煮てたね。
冬の寒い日、私の家でのことだった。あの冬の日はもう帰ってこない。
だから美しい思い出なのだと自分に言い聞かす。



215: 名無しさんの初恋 id:qGgRZf7a

「卵は頭で割るとおいしいんだよー」と、冬の公園で彼が頭にぶつけて
笑いながら一緒に食べたファミマのゆで卵。

お金なんてなくていつも公園で寒いからくっついて
くだらないこと言って笑い合っていた。

今は、お金にゆとりもあるし車もあるから行動範囲は広くなったし、
どこにでも行けるしなんでも食べられる。
でも、あのとき一緒に食べたゆで卵は本当に奇跡のようにおいしかった。
あの頃のような時間はもう二度とないのだろうな、と思うと胸が痛む。



261: 名無しさんの初恋 id:mnzuP5PE

私はラーメンが大好き。おいしい所探すのが大好き。

他の食べ物はあんまり拘りはないけれどラーメンだけはそこそこ拘ってる。
有名なお店から無名な所まで引っ越すたびに行きつくした。
今のところへ引っ越した時も
近所にお気に入りになりそうなお店がないか探し回った。

あちこち行ったけど有名店もそこそこ美味しいくらいで目ぼしいとこは
無かった。「まぁこんまもんだろうな。」と半分ガッカリしている時
あまり流行っていないような小さな店を発見した。

そこは大通りに面していながらも交差点近くで駐車場も無い為
閑古鳥が鳴いているような感じだった。

店の看板もイマイチ目立たず一見何の店か良くわからない感じだ。
店にはじいちゃん独り。他に客が居なかった。(中はわりと綺麗)
とりあえずラーメンを頼むと無愛想なじいちゃんは黙々と作り始めた。
ラーメンは喜多方ラーメン
糊とねぎが沢山入っていて美味しそうだった。

一口食べて感動した。「美味しい!」麺も汁も申し分ない私好み。
チャーシューも程良く柔らかく程よく噛み応えがある。
よく口に入れたら蕩けるって描写があるけど私はそういうのは嫌。
そこそこ噛み応えがあるチャーシューが好き。

麺も縮れ麺が好き。太さは細すぎず太すぎずが好き。
汁はサッパリながらも少し後味が残るようなのが好き。それを見事にクリア。
あっという間に食べて一息ついて「ご馳走様、おいしかったまた来るね」
って言うとじいちゃんは ふと笑ってお金を受け取った。
勿体無いな〜場所が良かったら繁盛してるのに。と思いながら
また行ったら閉まってた。毎日行ってるけど今も閉まってる。

早く開けてよじーちゃん!!
思い出にしたくないんだよー。