岐阜県関市の根道神社、この神社の境内にその池はある。
通称「モネ」の池と呼ばれている池だ。
透明度の高さと蓮と鯉が奏でる色彩は絵画の様な幻想的な風景をつくりだしている。
きっかけは?
近年は観光地として力を入れていないのにもかかわらず
SNSを通して全国的に有名になる観光地がなどが多くあるが
このモネの池はその代表的な例であろう。
2012年に「風景写真2012年7−8月号」という雑誌で優秀作品賞を獲得した。
その後に地元のテレビ、また同時にSNSで拡散され全国的に有名になったのだ。
根道神社の参道脇にある池
今は「モネの池」と呼ばれているが、実は正式な名前がない池である。
1980年頃に農業用の貯水池として整備された。
1999年ごろまでは草が生い茂る池だったが、地元の花苗を生産する男性が
雑草を除去し睡蓮やコウホネなどを植えた。
鯉は地元の人が飼えなくなったものを持ち込んだものだ。
偶然が積み重なり、このような美しい風景を生んだのだ。
湧き水で作られた貯水池なため、透明度が高く綺麗だ。
蓮の枯れた色と鯉、そして透明感がモネの「睡蓮」思い起こさせる。
場所は?
この池があるのは岐阜県関市の板取村。
福井県に接する村で標高は1000mほど。
2005年に合併し関市になった。人口は1700人ほどだ。
かなり田舎だと思うので近隣の人や自然へのマナーは守ろう。
モネの池は偶然が作り出したが、観光にも力を入れておりキャンプ場がある。
板取川の道沿いにはアジサイが7万本近く植えられ、「あじさいロード」と言われている。
6〜7月にはあじさい祭りも開かれる。
普通の道もあじさいでいっぱい。
こちらがモネの名作「睡蓮」である。色彩がそのものである。
モネがこの池を見て絵を描いたのではないかと思うほどである。
「名もなき池」には名前はない、しかし時代を超えた風景がそこには存在した。
お参りもしよう
すぐ近くに根道神社がある。この土地の神様だ。
池を見せてもらったお礼にちゃんとお礼をして帰ろう。
何気ない身近な場所
農業の貯水池はそのためだけであり、時には事故も起こり危険な場所でもある。
しかしそんな場所も先入観をなくし工夫次第で美しい場所になるのかもしれない。
何気ない身近な場所の資源の有効活用において勉強にもなる例であろう。