ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

中島みゆきさんの曲「糸」に隠された美しい日本語

中島みゆきさんの「糸」という曲には
私の知らなかった美しい日本語が隠されていました。

最初、私はこの言葉はいわゆる「誤植」だと思っていました。

もし歌詞の意味を調べることがなかったら
私はごく一般的な解釈をするところでした。

良い曲です。一度・是非・お聞きください。

中島みゆき 「糸」

1998年(平成10年)にTBS系で放送されたドラマ「聖者の行進」の主題歌

聖者の行進…彼らは、子供のように無邪気な人たちでした。
その中に、くもりのない心をもつ、ひとりの青年がいました。
やがて彼は、はじめての恋をしました。
地方都市の工場で働く知的障害者たち。
いつしか彼らを、心ない者たちが残酷に支配しはじめて...。
野島伸司シリーズ第4弾。



なぜ めぐり逢うのかを
私たちは なにも知らない
いつ めぐり逢うのかを
私たちは いつも知らない

どこにいたの 生きてきたの
遠い空の下 ふたつの物語

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない


なぜ 生きてゆくのかを
迷った日の跡の ささくれ
夢追いかけ走って
ころんだ日の跡の ささく

こんな糸が なんになるの
心許(もと)なくて ふるえてた嵐の中

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます


「仕合わせ」とは国語の辞書によりますと、
「運命の巡り合わせ」という意味なのだそうです。

そしていわゆる「幸せ」という言葉とは基本的に意味が異なりますが
みゆきさんはこの2つの言葉を上手に「繋い」
この 「糸」という曲をお書きになったのだと
その深い歌詞の意味を感じ取りました。

みなさんは「仕合わせ」と呼べる「幸せ」に巡り逢ったことはございますか?