ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

うつ病と飲酒量の関係について考える



私には、うつ病の末、アルコール依存症に陥り、最後に命を落とした友人がいます。

自殺ではなく、別の形で命を落としたわけですが
その要因となったのは、うつ症状であり、お酒であったのは間違いありません。

そんな友人を私は近くで見ていました。だからこそ伝えられることがあります。

うつ病とお酒の関係から始まり、双方に共通する依存について
さらに1日の飲酒量の目安についてまとめつつ
私が友人を見ていて感じたことをお届けします。

最近、飲酒量が増えているなーと感じているあなた
もしくは暴飲する回数が増えている家族や友人がいるあなた
さらにはお酒を飲んでいると、または飲まなくなると
気分が沈んで落ち込んでしまうあなたにお読み頂ければ幸いです。

1,抑うつ剤が効きにくくなる。

飲酒量が増えると、抑うつ剤が効きにくくなると言われています。
これに関しては、世の中のお酒のみの人からお話を伺えばよく分かりますね。

日頃から飲酒量の多い人、アルコール依存症の人は
痛み止めなども効きにくいとご本人たちが公言しています。
試しにあなたの周りにいるお酒のみの人からお話を伺ってみて下さい。

2,お酒は眠りが浅くなる

お酒を飲むと眠りが浅くなるのは、実感できる!って人は多いのではないでしょうか?
深酒などをした翌日は、ひどく眠いことありませんか?

さて問題なのは、眠りが浅くなったことがどんな風に、うつ病へ関係してくるのか?

うつ病の予防や対処法として、眠ると言う手段があります。
眠ると気分がスッキリすること、気持ちの切り替えが出来ること
これは私も実体験としてあります。

また眠ることは、ある意味で現実から思考を切り離すことが出来るため
その間は気分の落ち込みがありません。

深く眠れることは非常に重要なんです。

しかし飲酒量が増えることで、 眠りが浅くなると、睡眠による制御が難しくなります。

3,ドーパミンに慣れてしまう

ドーパミンを何度も分泌させていると、その感覚に慣れてしまい
反応が鈍ってくると言われています。

その為、ドーパミンの分泌を感じたくてお酒を飲む。
だけど反応が鈍っている。麻痺しているため
飲酒量が増えてくると言う悪循環が生まれてしまいます。


この他にも、二日酔いやお酒の席でのトラブルなど
うつ病の起因となる要素が増えてきます。

結果、うつ病の進行に繋がることが
アルコール依存には考えられると言うことは忘れてはなりません。

それでもお酒は飲み過ぎなければ、日々の暮らしを楽しくさせる要素になります。
ということで、続いては適切な飲酒量について触れていきます。

飲酒と自殺に因果関係があることが分かった以上
どれぐらいが適量なのか? それを知っておく必要があります。
特に毎日お酒を飲む人にとっては、知っておきたいことではないでしょうか?

国立がん研究センター予防研究グループが公開しているデータによると
日本酒に換算して1日3合(約540ml)ほど飲む人は
自殺のリスクが通常の2,3倍高まるとしています。

うつ病であること=自殺願望のある人と言うのは早計ですが
俯瞰的にそれぞれの関係性を見た場合
飲酒・うつ病・自殺のそれぞれは繋がりがあると言えます。

冒頭で触れた友人もアルコール以外の気分転換法を持っていたら
命を失わなかったかもしれません。タラレバにはなりますけど。

またあの頃の私は、うつ病ではなかったので
理解力不足だったことは否めません。
それは後悔していますし、この後悔が消えることはないでしょう。