ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

巨大地震発生確率ランキング...

1位:牛伏寺(ごふくじ)断層(長野県)…… 発生確率25%

糸魚川静岡構造線の一部。
長野県松本市の中心街付近から南へ10kmほど延びている。
活動間隔がおよそ1000年とされるが、この1200年間に大地震が発生していないため
いつM7〜8クラスの地震が起きてもおかしくないといわれる。

2016年9月放送の「NHKスペシャル」で、地震学者の遠田晋次氏(東北大学理学部教授)が
過去20年間の地震データから導き出した「地震の火種」がある危険エリアとして2カ所の活断層を挙げているが
その1つがこの牛伏寺断層だという。

松本市の人口は約24万人で、市街地に近いところを通る活断層が動いて
M8前後の巨大地震が起きれば、甚大な被害となることが予想される。



2位:五条谷(ごじょうや)断層(和歌山県)…… 発生確率16%

和歌山県伊那郡に位置し、県北端あたりの和泉山脈南縁で
中央構造線の北を平行に東西方向に延びている。
M7.7程度の地震が想定されている。

1946年の昭和南地震から10年以上が過ぎた頃から現在に至るまで
和歌山県北部で小規模の地震が多発しているが、これは昭和南地震の前には見られなかったことだ。
五条谷・根来断層の活動と何らかの関係があるか、または南海トラフ地震の前触れでなければ良いのだが。



3位:衣笠断層帯(神奈川県)…… 発生確率13%

三浦半島断層群の一部。4位の北武断層帯と平行して半島を横断し
衣笠・北武断層帯と総称される。政府の地震調査委員会は
2011年7月、東日本大震災の影響によって「三浦半島断層群での地震発生確率が高まった可能性がある」と発表した。

それこそ13%という確率だ。

三浦半島には多くの活断層があるため、それらがずれることによって
直下型の大地震が起きる恐れがあると指摘する地震学者もいる。
三浦半島断層群が一度に動くと、より大きなM7クラス以上の地震となると考えられ
横須賀市三浦市鎌倉市藤沢市横浜市といった人口集中地帯でも
震度6強の揺れに襲われる恐れがある。

この規模になると地面に亀裂が入る可能性もあり、甚大な被害が予想される。



4位:北武(きたたけ)断層帯(神奈川県)……発生確率12%

三浦半島を平行して横断する三浦半島断層群の一部で、長さは約14km。
M6.7程度の地震が想定されている。6〜7世紀に大地震があったことがわかっている。
3位の衣笠断層帯と平行して存在するため、次項で併せて解説する。



5位:石動山(せきどうさん)断層(石川県)…… 発生確率10%

石川県の能登半島南部を横断する全長44kmの邑知潟(おうちがた)南縁断層帯石動山断層の一部
長さ8kmの活断層。この活断層だけが動いた場合はM6.3の地震が想定されている。

同断層から北約10kmのところに志賀原発があり
2006年に志賀原発2号機運転差し止め訴訟が起こされた際には
「邑知潟断層帯の全体が動いた場合の想定がされていない」として問題となった。

その場合には、M7.6程度の地震が発生すると考えられているのだ。