『天空の城ラピュタ』には、別のエンディング
幻のエンディングがある、という噂があります。
もちろんそういうものは無く、さほど広まった噂でもなかったようですが
実は小説版ラピュタには、ほんの少しだけ、アニメ版のエンディングに続く後日談が書かれています。
以下、その内容をご紹介します。
それは、あのラピュタ崩壊から半年が経った後の話。
シータは、ゴンドアの谷に戻り、ムスカに撃ち落とされたおさげも元に戻り
平穏な生活を取り戻していました。
そんなシータの元には、パズーから手紙が届いていました。そこには
・ゴリアテが破壊されたことを、軍・政府が隠蔽しようとしていること
・ドーラ一家は相変わらず海賊家業を続けていること
(新聞に「軍の給料を強奪した鳥型の頭部を持つ正体不明の飛行船」の記事)
そして何より
パズーがかねてより作っていた鳥型飛行機
『オーニソプター』がもうすぐ完成しつつあること。
シータの住むゴンドアへの地図を作り、近いうちにシータのもとへオーニソプターで行こうとしていること。
が書かれていたのです。
ちなみに、スタジオジブリ作品関連資料集<1>には
オーニソプターを完成させたパズーがシータに会いにいく様子と思われる絵が掲載されています。
ほかにも、手紙を読んだシータの心情などが書かれており
小説版(後編)は一読の価値ありです。
(もちろん前編も、アニメの前日タンが少しだけ書かれているなど面白いですよ。)