ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

「ISOGAI花火劇場」

12月24日のクリスマスイヴには全国各地でさまざまなイベントが行われていますが
愛知県名古屋市の名古屋港では冬の花火大会として「ISOGAI花火劇場」が行われています。

イベント会場内の音響がしっかり整えられた環境で、花火と音楽
そして声劇を合わせた花火劇場が上演される珍しい形の花火大会です。

一体その花火劇場とはどういうものなのでしょうか。

開演1時間前の18時頃から雨が降り始めました。


天気予報では、このまま雨が降り続けるとのこと。
ビデオ撮影とフルサイズのカメラをセッティングしていましたが
カメラを使った本格的な花火撮影は諦めることに。


声劇とBGMに合わせて花火が上がる花火劇場が始まります。

主人公は男の子のルイ。

クリスマスには一緒にお祝いをしようと約束していたお母さんが
「退院できないかもしれない」とお父さんに聞かされ残念に思います。

そこでルイは、街の病院にいるお母さんに会うために、こっそり家を飛び出しました。



街へ向かう途中、独りぼっちで寂しくなったルイは
雪だるまを作り始めました。

そこにプレゼントを配っている途中のサンタクロースが通りかかります。
サンタクロースの魔法により動き出した雪だるま(小雪)と一緒に大冒険が始まりました。



海にたどり着いたルイたち、どうやら道を間違えてしまった模様。

そこで仲間とはぐれたイルカと出会い、一緒にイルカの仲間を探します。
「Talking To The Moon」に合わせて、月明かりを頼りに海辺を探してみると……



会場でジャンプする仲間を発見。無事、イルカは仲間たちの元へ帰って行きました。



再び、母親のいる病院がある街に向かいますが、怪しい森に迷い込んでしまいます。



何かが現れました。「お化けが出た!」とルイたちは驚きますが

「僕はノア、安心して」と話しかけてきます。



森の中のことしか知らないノアは「クリスマスって何をするの?」とルイに聞きます。
ルイは、もみの木にベルやキャンドル、靴下などを飾ることをノアに教えます。



そして、ツリーの頂上には星を飾ることを告げると
巨大な花火のクリスマスツリーが目の前に現れました。



ノアは「今からここで一緒にお祝いをしよう。
お母さんはルイが嫌いだから家に帰ってこないんだよ。一緒にここで暮らそう」と
ルイを誘惑しますが、ルイは「お母さん、お父さんと一緒にクリスマスのお祝いがしたいんだ」と
誘いを断ります。すると、ノアの体が輝きだし、ルイと小雪を優しく包みます。



「その言葉が聞きたかったんだルイ、よく頑張ったね。メリークリスマス!」という声が聞こえました。
「Finally」をBGMに、優美な花火が次々と上がります。



「ルイ、起きなさい。そんなところで寝てたら風邪を引くぞ」と、お父さんが呼びかけます。

ルイ「ここは?」

お父さん「家に決まってるじゃないか」気が付くとルイは、自分の家にいました。

窓の外には大きな雪だるまがひとつ。そして、今日はクリスマス。

お父さん「ルイ、お祝いの前にとっておきのプレゼントがあるんだ」

「ガチャ」ドアを開ける音が聞こえます。

お母さん「ルイ、ただいま。ごめんね、寂しい思いをさせて、
 でも約束通りクリスマスには帰って来れたわ。この子と一緒にね」

お母さんは、出産のために入院していたのでした。

ルイ「この子の名前は決まってるの?」

お母さん「もちろんよ。この子の名前は『ノア』」

宝石のような色鮮やかな花火が次々と上がりクライマックスを迎えます。



空一面に広がる冠菊が上がり、2017年クリスマスイヴのISOGAI花火劇場は幕を閉じました。





この花火を提供している磯谷煙火店は
力強く色鮮やかに輝く星や芸術性の高いデザインなどが特徴で
まるで夜空に宝石をちりばめたような花火が見られ、女性ファンも多く
ファンクラブまで存在する日本屈指の花火会社です。

心温まる花火劇場はクリスマスイヴの雰囲気を盛り上げる最高のプレゼントになるイベントでした。