誰にだって、不遇の時期はある。
力いっぱいやっても、結果が出なかったり
周囲から厳しい目を向けられたりする時期が。
もがけばもがくほど、悪いほうへ進むように感じて
自暴自棄になっていった。
でも、今は手の中に残ったほんの僅かの希望に支えられている。
吹けば飛んで消えてしまいそうな希望だけど
本当に、本当に、涙が出るくらいありがたいことだ。
最初は、自分を悲しませた人を見返してやりたいと思う。
そのために、一刻も早く結果を出したいと急ぐ。
でも、自分の中で小さな足掻きを続けるうち
そういう人の存在が急に薄れていく瞬間が来る。
それが、“軽くぶっちぎった”瞬間。
あとは自分のために、努力を捧げればいい。
失意の自分にケジメをつけるために。