ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

世界の廃墟 不気味だけど美しい、ノスタルジックな光景が広がる



ブルガリア共産党ホール/かつてソ連の衛星国であったブルガリアを主導した共産党の集会所
――廃墟の魅力とは?

佐藤 廃墟というのは人間でいえば老廃物のようなもので
都市や社会の発展と退化という代謝の中で必ず生まれるものだと思います。

廃墟というと終わりを連想させますが、実は戦後日本などを例にしても
新しい時代が始まるゼロ地点だと見ることもできる。

そういう過去と未来の中間にあるような
二重的な見方ができるのが廃墟の面白いところだと思います。



プリピャチ(ウクライナ)/チェルノブイリ事故で人が暮らすことができなくなった街

ユートピアとなるはずの理想都市が、一瞬で世界最大のディストピアへと変わった。
人類史上における特異点でもあり、20世紀的な世界における廃墟のシンボルだと思います。



パワープラントIM(ベルギー)/廃墟マニアが憧れる火力発電所の一部

単に廃墟を耽美的に見るのではなく、個人的には歴史的背景やその廃墟が生まれた時代背景が気になります。
時代背景と照らし合わせると、その廃墟が生まれた理由が見えてきたりするので。



ディスコ・インフェルノ(オーストラリア)/全焼した2000人を収容するクラブ



ジーゲル駅(ベルギー)/ずさんな都市計画で生まれた線路なき地下鉄駅