今日は、観るには大分出遅れたけど
「君の膵臓をたべたい」という映画を観た。
泣かないだろうと思っていたのに
泣かされた、気持ちのよい涙だった
悲しくも、美しい映画だった。
最初の授業風景で、この詩が読まれた。
「肝心なことは目に見えない。」
この一説は
サヨナラをして悲しませるくらいなら
仲良くならない方が良かったと嘆く星の王子様に
キツネが説いたことばです。
このことばは、フランスの作家・飛行士
サン=テグジュペリ作『星の王子さま』の一節にあることばです。
この小説は、児童文学でありますが
大人向けのメッセージに満ちあふれていて
人間にとって大切な事柄、真実の教えが随所にちりばめられています。
小説の中で王子は「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」と教えられました。
ただ目に映るものが必ずしも真実とは言えないこと
心の目で見ること、子供のように心の 曇りがなく
純真な目でものごとを見ることが大切であることをこの小説は伝えています。
人は、正しくものを見ているつもりでも
自分にとって損か得かという自己中心的で
自分勝手な見方でしかものごとを見ていないため
何が本当で何が偽りなのかを見極めることができません。
現代社会に生きる私達は、目に見えるものばかりに心を奪われて
数値ばかりを追い求めてきました。
その典型が経済至上主義の考え方であると言えるでしょう。
その結果、私達は、大切なものを見失い
目に見えない多くのものに支えられていることに
気付かなくなってしまったのではないでしょうか。
今こそ、物質の豊かさではなく、心の豊かさ
心の糧を大切にすべき時だと思います。
そして、一人ひとりが、ものごとの本質、真実の姿
本当に大切なものを見つけていかなければならないと思います。