ねこのめ

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『ブリッジ・オブ・スパイ』


ベルリンの壁

全国で上映されている、俳優のトム・ハンクスと、スティーヴン・スピルバーグ監督が4
度目のタッグを組んだ映画「ブリッジ・オブ・スパイ

今年度のアカデミー賞では、作品賞などの6部門にノミネートされ、注目を集めている。

作品は、米ソ冷戦中の1950年代から60年代が舞台。

ハンクスが演じるアメリカ人弁護士、ジェームズ・ドノヴァンが、
世界の趨勢を変えかねない、ある一人の弁護を引き受けたという「実話」に基づいている。

その一人とは、ソ連のスパイ、ルドルフ・アベル。ドノヴァンは、
「敵であっても裁判を受ける権利がある」と考えて弁護を引き受けたものの、
当時のアメリカでは「スパイの死刑は当然」という声が多く、"非国民"扱いを受ける。

そんな状況にもかかわらず、紳士的な態度を崩さないドノヴァンに、アベルは心魅かれていく。

結局、ドノヴァンは、アベルを捕虜交換のカードにできると説得して、
「30年」という判決を勝ち取った。

冷戦という国際情勢の中では、政治的な駆け引きが量刑を左右したのだ。