ポルトガルで始まったアンブレラ・スカイの特徴
「日射病対策」
これこそが、このプロジェクトのきっかけであり目的であり
最大の特長でもあります。
ポルトガルの夏はかなりの高温になります。
日本の夏のように湿度はあまりないため、不快指数は高くありませんが
知らぬ間に体の水分を奪い取られ、日射病や熱射病にかかりやすいという特徴があります。
ポルトガルに限りませんが、夏はホリデーシーズン。
観光地としての収入に期待する地域では、このポルトガルの暑さは敵です。
あまりの暑さに観光客が寄り付かず、訪れても日中は外出を避けるようになってしまうからです。
これは住民にとってダブルのマイナスです。
自分たちも暑さでつらい上、観光収入も減ってしまうのです。
アゲダの街でも、せっかく「芸術祭」を開催して人を呼ぼうと思っても
暑さが立ちはだかってしまいました。
そこで、考えられたのがこのプロジェクト。
街の商店街などの空にワイヤーを通し、そこにカラフルな傘をたくさんぶら下げます。
街が大きな花で丸ごと覆われたようなその景観は今ではアゲダだけでなく
ポルトガルっ子たちの大のお気に入りになっています。