ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

ANEMONE



彼女は言った
もし、この戦いが終わっても生きていいって言われたら
小さな鏡を一つ買って微笑む練習をしてみよう
何度も何度も練習しよう、もう一度会うために
もし、誰も傷つけずに生きていいと言われたら
風にそよぐ髪を束ね、大きな一歩を踏みしめて
胸を張って会いに行こう
生きていたい…ありがとうを言うために
生きていたい…たくさんの気持ちを送るために
生きていたい
気付かなきゃ良かった、こんな気持ち

そう、これはまた別のお話。



これはもう1つのお話
数多ある世界、パラレルワールドの1つの世界で生きる女の子のお話。

人ではないその女の子は
次第に人を好きになる気持ちに芽生える。

しかし、気付いたときにはもう遅すぎた。
最愛の人が死に、絶望から世界を破壊しようとした。

ときにもう1人の女の子を「世界の救済」か
「自分の願い」か、1つしか選択できない状況に陥れた。

突き放した手を、もう1度握りしめてくれたその女の子が導いてくれた先は
真実の世界。

さあ、ぼくたちの夢は終わりだ。
今すぐ行くよ。待っててね!

これは続きの物語。