ねこのめ

ねこのめみたいにくるくる回る日常の出来事

生死を彷徨った三日間。

その前から、僕は物理的に死ぬんだろうなっていう兆候があった。

 

もしかしたら、いつの間にかコロナに罹っていたかもしれないし

体の弱り方が尋常じゃなかった。

 

眩暈がして、数歩も歩けない

水分を体外へ排出できない

 

ここ三日間の話は、呼吸が出来なくなった話。

 

あまりにも苦しくて、救急車を呼びたかったけど

自分より、苦しい人が亡くなるかもしれないって思うと

怖くて、救急車を呼べなかった。

 

苦しい、苦しい、泣くしか出来なかった。

 

しかも、金曜日の夜に呼吸が出来なくなり

月曜日まで、我慢することにした。

 

風邪薬、吸入器、痛み止め、睡眠薬 

少しでも苦しさを誤魔化せるものは全部飲んだ。

 

近所に、昔 喘息の時にお世話になった病院があった

そこに飛び込んだけれど、指に挟む機械で酸素を測られた

看護師さんは

「これは苦しいよね、うちではちょっと診れない、入院出来る病院行ったほうがいい」

 

それから、会計はいらないから

総合病院へ向かうように指示されたのだけど

何かの手違いがあったのか、診れないと言われた病院で

30分くらい足止めをくらった。

 

僕は、あまりにも苦しかったので

受付にもう一度「すみません、どうして待たされてのかわからないのですが」と言った。

 

数分が経ち、ごめんなさいと解放されたけど

無駄に苦しんだみたいで、辛かった。

 

呼吸が出来ないから、声が出ない。

 

出ない声で、総合病院へ電話を掛けると

そこでも、僕の担当医が居ないということで断られた。

代わりの病院を紹介してくれることになった。

 

とても自転車でいける距離じゃなかったので

一旦、自転車はこの病院に置いてタクシーで向かった。

 

初めての病院。

 

そこでも、指に挟む酸素量を測る機械を取り付けられた

93がいい数字なのか、悪い数字なのか全然わからん。

 

ただ、この喘鳴と息苦しさから救ってほしかった。

死んで楽になるなら、それでもいいと思えた。

 

看護師さんは「入院できる?問診表には点滴と吸入って書いてるけど」

僕は「なるべくなら入院したくないです、前に点滴してもらったとき楽になったので」

 

それから、数分吸い込む吸入と

同時に点滴をしてもらった、声が出るようになったので

少し良くなった気がした。発作止めの吸入器も、もらえた。

 

最後にまた酸素測られたけど

「うーん、あんまり良くなってないね

 家に帰っても、苦しかったら救急車呼んでね

 救急車呼ぶの、気を使うならタクシーで救急きてもいいからね」って言われた。

 

死にたいと思っているのに

苦しいのとか痛いのとか苦手

世界で一番僕は我儘だ。